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こんにちは,”ここち”です。
みなさんは,やり抜く力(グリット)についてご存じですか?
やり抜く力(グリット)は,人生の成功を決める非認知能力として,注目されています。
そんなこといっても,やり抜く力(グリット)て何?自分にはどのくらいやり抜く力(グリット)があるの?と疑問に思う方もいるでしょう。
この記事では,やり抜く力(グリット)の意味や,その測定の仕方について解説していきます。
- やり抜く力(グリット)について知りたい方
- やり抜く力(グリット)の測定の仕方について知りたい方
やり抜く力(グリット)とは?
やり抜く力(グリット)とは,困難,失敗,競合目標にもかかわらず,長期的目標に対して示す「情熱」と「粘り強さ」とされています。
やり抜く力(グリット)は,非認知能力の一つです。非認知能力については,別の記事にまとめてあります。もしよかったら,お読みください。
やり抜く力(グリット)は,「興味」と「努力の粘り強さ」という二つの側面から捉えられます。
やり抜く力(グリット) 「興味」の側面
「興味」の側面とは,自分にとっての重要目標から関心からぶれない傾向のことです。
大谷翔平選手を例にしてみましょう。
大谷選手って,球場外のニュースが報道されることにってめったにないですよね。
ヌートバー選手が大谷選手を食事に誘ったら,「寝ている」と誘いを断られたというエピソードは有名です。おそらく,野球の活躍以外に対する興味が薄いのでしょう。
帰国したときにも同様なエピソードがあります。
花巻東の同級生と食事に行く約束をしていたのに,ドタキャンされたことがあったそうです。「野球の練習ができていないから,今日ご飯行けないわ」と言われたらしいです。
野球に対しての関心がぶれていないことがよく分かります。
やり抜く力(グリッド)が高いからこそ,WBCやメジャーリーグで活躍できているのでしょう。
やり抜く力(グリット) 「努力の粘り強さ」の側面
「努力の粘り強さ」の側面とは,目標追求の中で困難や挫折に直面しても,あきらめずに粘り強く努力し続ける傾向のことです。
これも,大谷選手を例にしてみましょう。
二刀流でホームラン王になった選手です。「努力の粘り強さ」が低いわけがありませんよね。
彼は,試合登板後でも,バッティング練習をこなすそうです。しかも,他の野手の選手より練習量が多いこともあります。
おそらく,たくさんの挫折や困難があったはずです。ひじのけがもありました。きっと,大谷選手は乗り越えられるでしょう。
それは,やり抜く力(グリット)が影響しているはずです。
やり抜く力(グリット)の測定の仕方とは?
やり抜く力(グリット)は,「興味」と「努力の粘り強さ」の二つのグループの質問によって測定できます。
回答の仕方は,次のとおりです。
【回答の仕方】
- 回答するときには,自分が世の中の多数の人と比べて,どのようであるかを考えること
- (1)全くあてはまらない(2)あまり当てはまらない(3)少し当てはまる(4)かなり当てはまる(5)非常にあてはまるの5種類から選択すること
質問内容は,次のとおりです。ぜひやって見て下さい。
【興味に関すること】
- 新しいアイディアや計画によって,それまで取り組んでいたことから注意がそれることがある
- 新しいアイディアや計画に一時的に夢中になっても,あとで興味を失うことがある
- 数ヶ月以上かからような計画に集中して取り組み続けることが難しい
- 私の興味は年々変わる
- 目標を決めても,後から変えてしまうことがよくある
- 数ヶ月ごとに新しい活動への興味がわいてくる
- 私は精魂傾けてもものごとに取り組む
- 重要な試練に打ち勝つため,困難を乗り越えてきた
- 数年にわたる努力を要する目標を達成したことがある
- 私は頑張り屋だ
- 始めたことは,どんなことでも最後までやりとげる
- 困難があっても,私はやる気を失わない
1~6は【興味】,7~12は【努力に対する粘り強さ】に関することです。
1~6は,得点が低いほど,やり抜く力(グリット)は低くとみなします。7~12は,得点が低いほどやり抜く力(グリット)は高いとみなします。
自分のグリットについて簡単に調べられますね。
まとめ
やりぬく力(グリット)は,12個の質問に答えるだけで測定できます。
質問の表現を工夫すれば,子どもも答えることができるでしょう。
また,質問の内容を知ることによって,子どもの普段の様子を見ながら,グリットの有無を評価することも可能です。
グリットは,人生の成功を決めるための一つの能力とも言われます。
定期的に質問に答えて,グリットについて把握できるといいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
参考文献
- 『非認知能力:概念・測定と教育の可能性』小塩真司