今,千葉県で頭を抱えている問題。それが,シカ科の野生動物,キョンの出没です。
今では,野生化したキョンが7万頭以上いるといわれています。
見た目は可愛らしいのに,キョンの鳴き声や食害に悩まされています。
この記事では,千葉県でキョンが急増している理由を解説します。
千葉県でキョンが急増している理由は?
きっかけは,20年以上前に動物園からキョンが脱走したことです。
ささいなことなのに,今では7万頭以上も生息しています。
テレ朝news
ちょっと脱出したくらいで,どうして7万頭も増えたの?
キョンが急増している理由は,大きく3つあります。
- 人に対する警戒心が弱く,人里で繁殖可能
- 格好の潜み場となる空き家やソーラーパネルの増化
- 生後半年程度で妊娠
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キョンは,早ければ1週間で人に慣れてしまいます。そのため,人に近い環境でも生活し,繁殖行動もできるようになります。結果的に,個体数の増加につながりました。
また,人口減少や高齢化の影響もあり,山間部に空き家やソーラパネルが増えました。キョンにとってみれば,屋根があり食べ物となる草も生えるため,格好の潜み場になります。
キョンが急増による,千葉県民の悩みとは?
キョンの鳴き声に悩まされる
見た目とは違い,キョンは『ギャー!』とものすごい音で鳴きます。実際に聞いてみてください。
思った以上に野太い声です。
これを毎日聞かされたら,気分が悪いですね。
キョンの食害に悩まされる
キョンは,雑食性です。花壇の花も家庭菜園の野菜も何でも食べてしまいます。
千葉県の発表では,昨年度の被害総額は421万円です。おそらく,報告していない方もいるので,もっと被害額は多いでしょう。
10年でおよそ3倍に増えたキョン。今後はさらに被害が増えてしまう可能性があります。
今のところ,抜本的な対策はなし
千葉県も多くの対策をしています。例えば,3m程度の柵やわなを設置しています。
しかし,なかなか上手くいきません。
3mの柵は跳び越えてしまうし,わなにかかっても逃げてしまうことが多いそうです。
そして,何頭か捕まえてもそれ以上に,増化するスピードが速いということが最大の悩みです。
東京でも目撃情報があるキョン。今後は,どのような対策をしていくのか知恵を出していく必要がありそうです。
最後までお読みいただきありがとうございました。